皆さんこんにちは!河口です!
近年、マッチングアプリやSNSを通じて「Facebook広告代理店」を名乗る怪しい勧誘が急増しています。
特に「fb7-11.99644.shop」というサイトを使った勧誘については、多数の被害報告が寄せられており、深刻な問題となっています。
一見すると魅力的なビジネス機会のように見えるこの勧誘ですが、実際には巧妙に仕組まれた詐欺の可能性が極めて高いことが判明しています。
マッチングアプリを悪用した巧妙な接触手法
この種の詐欺の特徴として、まずマッチングアプリで一般的な出会いを装って接触してくることが挙げられます。
相手は最初から副業や投資の話をするのではなく、恋愛関係を築こうとする素振りを見せながら徐々に信頼関係を構築しようとします。
数週間から数カ月かけて関係性を深めた後、突然「Facebook広告代理店で稼いでいる」「あなたにも枠が取れた」といった話を持ちかけてくる手口が典型的です。
この段階で相手から送られてくるのが「fb7-11.99644.shop」のような怪しいサイトのURLで、「このアプリをダウンロードして登録すれば簡単に稼げる」と誘導されます。
実際の被害者の証言によると、サイトの作りは一見すると精巧で、粗悪なページ作成には見えないように巧妙に設計されているとのことです。
タスク詐欺と組み合わされた悪質な仕組み
Facebook広告代理店を装った勧誘は、近年急増している「タスク詐欺」の手法と組み合わされていることが多いのが特徴です。
最初は「いいねを押すだけ」「スクリーンショットを撮るだけ」といった簡単な作業で少額の報酬を支払い、被害者に安心感を与える手法が取られています。
しかし、その後は「より高額な報酬を得るためには事前入金が必要」「チームでの作業でミスがあったため処理費用が必要」といった理由で次々と金銭を要求してきます。
さらに悪質なのは、一度支払いを行うと「次のタスク完了で全額戻る」「もう少し支払えば大きな利益が得られる」といった甘い言葉でさらなる入金を促すことです。
結果として、被害者は最初の少額から始まって最終的には数十万円から数百万円もの大金を失ってしまうケースが多発しています。
出金トラブルと返金拒否の深刻な問題
fb7-11.99644.shopを利用した被害者からは、出金に関する深刻なトラブルが数多く報告されています。
利益が出たように見せかけられた後、いざ出金しようとすると「システムメンテナンス中」「手数料の事前支払いが必要」などの理由で出金を拒否されるパターンが典型的です。
特に問題なのは、出金のために追加で税金や保証金の支払いを要求されることで、これは正規の取引では決して起こり得ないことです。
被害者の多くは、これらの追加費用を支払えば出金できると信じて更なる入金を行いますが、結局は一切の資金を回収できずに終わってしまいます。
サイト運営者との連絡も次第に困難になり、最終的には完全に連絡が取れなくなってしまうことがほとんどです。
ECサイト運営詐欺との関連性
調査を進める中で、この種の勧誘はFacebook広告代理店だけでなく、ECサイト運営詐欺とも密接に関連していることが明らかになっています。
「ネットショップを運営して稼ぐ」「商品の販売代理をするだけで高収益」といった名目で勧誘を行い、最終的には同様の金銭被害をもたらす手口が確認されています。
これらの詐欺は、副業ブームや在宅ワークの需要増加に便乗して、経済的に困窮している人々や副収入を求める人々を標的にしています。
特に憂慮すべきは、コロナ禍以降の経済不安を背景に、このような被害が急速に拡大していることです。
詐欺を見抜くための重要な警告サイン
Facebook広告代理店を名乗る勧誘が詐欺かどうかを判断するためには、いくつかの重要な警告サインを知っておく必要があります。
まず、マッチングアプリやSNSで知り合った相手から副業の話を持ちかけられること自体が大きな危険信号です。
「簡単に稼げる」「確実に利益が出る」といった過度な利益の約束や、「今だけ特別に枠が取れた」といった緊急性を煽る表現も典型的な詐欺の手口です。
また、事前の入金や手数料の支払いを要求される場合は、ほぼ確実に詐欺と判断して間違いありません。
サイトのURLが不自然であったり、運営者情報が曖昧であったりする場合も、利用を避けるべき明確な警告サインとなります。
このような状況に遭遇した場合は、相手との関係を断ち切り、絶対に金銭の支払いを行わないことが最も重要な対策となります。
甘い言葉に惑わされず、情報を冷静に精査し、自分の資産や個人情報を守る行動を心がけることが重要です。